Case study
導入事例
電子式集塵フィルタ・ビルトイン空気清浄機をご採用いただきました導入事例紹介です。
静岡県浜松市 K様邸
全館空気清浄

後付けできるOMソーラーの全館空調『Planbee』
OMソーラー社の全館空調システムは、家全体の空気の流れをコントロールすることで快適な温熱環境を整えるのと同時に、空気循環経路にビルトインできる空気清浄専用機の電子式集塵フィルタが循環するお家の空気をキレイにしていきます。
K様邸では、築6年(2022年)の住宅に、当時OMソーラー社内で開発された、簡易全館空調システム『Planbee』および、電子式集塵フィルタ『G18JP1T』を後付けで導入しました。居室、非居室の温度差を限りなく少なくする空調システムで、後付けであっても2日程度で設置が可能です。
●ご導入機種:
空気清浄機 G18JP1T

エアコンがある部屋と無い部屋の温度差が大幅縮小
『Planbee』を導入される前は、どのような課題があったのでしょうか?
我が家は30坪、築6年(2022年)で、家族構成は妻と子ども2人の4人です。これまで1階リビングと2階主寝室には一般的な壁掛けエアコンを使用していました。当初は「そのうち子供部屋にエアコンを設置すればいいかな」と考えていただけで、特に深く計画していませんでした。ただ、子供部屋というのが、名前だけで実際には子どもたちがほとんど使っておらず、私がリモートワーク中に利用したり、夜の就寝時に使ったりする程度でした。
しかし、夏場になると問題が顕著になりました。主寝室のエアコンを使用しても、子供部屋までは全く涼しくならなかったのです。結局、夏の間は布団を主寝室に運んで、家族4人で寝ることになりました。その後、子供部屋にエアコンを設置しないといけないと考え始めましたが、いざ計画を立てると、室外機を置くスペースがなかったり、壁に設置するスペースがなかったりして、どうにもできない状況でした。
そこで、社内で開発された、簡易全館空調システム『Planbee』を導入することにしました。
『Planbee』は実際にどのように計画されたのでしょうか?
階段を上がった先に廊下ホールがあり、その突き当たりに主寝室があります。この主寝室は西側に位置しており、子供室はその隣のスペースを占めています。簡易全館空調システム『Planbee』は、エアコンのある部屋の空気をエアコンのない部屋に移動させる、いわば空気の横移動を実現する仕組みです。具体的には、主寝室の空気を子供室に送るために、主寝室の1箇所に吸込口を設置し、そこから吸い込んだ空気を分岐させて子供室の2箇所から給気する計画を立てました。また、将来的に子供室に間仕切りを設ける可能性も考慮し、空気がそれぞれのスペースに送れるよう、吹出口を2箇所に設定しました。実際の工期は天井3箇所の開口工事とダクト等の設置で正味2日程度。簡単に全館空調と類似の環境を作ることができました。
システムに関して「ダクトは汚れないのですか?」とご質問をいただくことがあります。私たちの計画では、医療機関が採用するトルネックスさんの電子式集塵フィルタを搭載しており、空気清浄した上で搬送しているため、ダクトが汚れる心配はありません。この点については自信を持って説明しています。
『Planbee』ご導入後のご感想は?
そうですね、導入後、2階全体の暑さが明らかに軽減されました。特に階段を上る途中で不快に感じていた夏特有の『モワっと』した空気感でしたが、それが無くなったことは、私自身だけでなく家族全員からも大変好評です。また、これまで夏の間ずっと行っていた布団を主寝室に運ぶ作業が必要なくなりました。
実際に効果があったかどうかを、温度計測結果をもとに説明しました。まず計測条件ですが、期間は2022年7月1日から開始し、エアコンの設定温度は27℃、冷房運転で計測しました。また、『Planbee』をONにした場合とOFFにした場合で比較を行っています。

合計5地点 ※赤丸の箇所
寝室、子供室(西)、子供室(東)、子供室(中央)、廊下 ※ウォークインクローゼット
画像提供:OMソーラー株式会社
『Planbee』をOFFにした状態では、エアコンの設定温度以上に、エアコンのある主寝室とエアコンのない子供室の温度差が、最大で5.7℃もの差がありました。子供室の温度は外気温とほぼ同じ30℃近くに達しており、これがあの『モワっと』感の正体だとわかりました。

画像提供:OMソーラー株式会社
次に『Planbee』をONにした場合では、同じく主寝室と子供室の温度差に注目すると、温度差はグッと縮まり、1℃から2℃程度に収まりました。この程度の室温差であれば、子供室でも快適に眠れるようになりました。これらの結果を見ても、Planbeeの導入は大正解だったと感じています。

画像提供:OMソーラー株式会社
冬期も温度計測を実施しています。2022年2月23日~25日、及び3月2日~4日の計2回、設定温度(エアコン暖房運転)は24℃、夏と同様に『Planbee』ON、OFFの状態で5箇所での計測を行いました。主寝室は『Planbee』ON、OFFいずれも設定温度の24℃近くをキープできていましたが、『Planbee』OFFの場合、エアコンの無い子供室は、最も寒くなる明け方には20℃を下回り、最大の温度差は5.6℃まで広がってしまいました。
『Planbee』ONの状態では、一日を通して子供室やそれ以外の場所も20℃近くをキープできています。1回目の計測(2月23日~25日)に至っては、外気温1.5℃でエアコンが無いにもかかわらず、子供室は20℃を下回っていませんでした。
このように、『Planbee』は、フロアに1台のエアコンだけで、各部屋の温度差を軽減できるシステムであることが証明できました。1つのフロアの中で空気をコントロールするこの仕組みを、マンションのリノベーション改修に応用され、採用が始まっていますので、ますます展開していきたいですね。
お話を伺ったお施主様は
K様(OMソーラー株式会社)
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